素材について

●天然ゴム
ゴムノキの樹液を原料として作られる天然ゴムと、天然ゴムを科学的に製造した合成天然ゴム(IR)があり特徴は似ている。高強度、耐摩耗性、耐寒性などバランスはとれているが、耐候性、耐油性、耐薬品性、耐熱性に劣る。トラックのタイヤ、ホース、ベルト、靴底などに使われる。
●スチレンブダジエンゴム、SBR
天然ゴムの代用として開発され、低価格で汎用ゴムとして幅広く使われている。耐候性、耐熱性、耐摩耗性、耐弾性に優れ、耐油性も天然ゴムより優れているが、耐寒性や引き裂き強度では劣る。自動車タイヤ、運動用具、靴底などに使用されている。
●シリコンゴム
シリコン樹脂(シリコンを主成分とする合成樹脂)のうち、ゴム状のもの。耐熱・耐水・耐薬品性、耐オゾン性に優れている事から、シーリング剤や保護用素材に使われ、自動車関連部品、食品関連機器部品などにも多用されている。また人体にも優しく、医療分野では弾性材料や繊維材料として利用されている。
●熱可塑性エラストマー(TPE)(TPR)
プラスチックとゴムの中間の性質を持ち、ゴムのように柔らかくプラスチックのように簡単に加工ができる。ゴムに近い軟性のものからプラスチックに近いものまで幅広く、チューブ、グリップなど様々な分野で使われている。リサイクルが可能なため、従来のゴムに代わり近年、その需要は伸びている。厳密にはゴム(ラバー)ではないので、TPEが正しいが、便宜上TPR(熱可塑性ゴム)と呼称される事もある。
主成分となるプラスチックによって、スチレン系(TPS)、オレフィン系(TPO)、塩ビ系(TPVC)、ポリエステル系(TPEE)、ポリウレタン系(TPU)、ナイロン系(TPA)など様々な種類がある。
●グリセリン
無色透明の糖蜜状液体で多くが植物油から作られる。アルコールに可溶、エーテルに難溶、水に非常に溶けやすく吸湿性が強い特性がある。この保水性を生かして、化粧品、水彩絵具によく使われる。毒性がほとんど無いことから、医療分野では利尿薬、脳圧降下薬、浣腸液、目薬など様々に用いられる。
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